Recycle

リサイクル推進事業

今までの経験も活かすリサイクル方法

次世代型亜臨界水処理装置ピュアテックを活用したリサイクル推進事業に力を入れています。ピュアテックの特性や、リサイクルの新しいかたちについても詳しくご紹介いたします。水を亜臨界状態という特殊な条件下に置くことで、有機物を安全かつ効率的に分解し、再資源化することができます。処理時にダイオキシン類や亜酸化窒素といった有害物質を発生させることもありません。

Pure Tech System/次世代亜臨界水処理装置

革新的な亜臨界水処理技術により地球環境を改善
株式会社TFカンパニーのリサイクル推進事業部です

次世代型亜臨界水処理装置Pure Tech System(ピュアテックシステム)

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ピュアテックシステムは、あらゆる有機性廃棄物を処理し、再資源化する装置です。非焼却方式の亜臨界水処理によって、ダイオキシン類、亜酸化窒素、悪臭を発生させません。温暖化の要因となるCO2排出量は焼却方式に比べて大幅に削減され、菌は100万分の1以下まで減菌されます。処理には基本的に水しか使用しないため、高い安全性を実現し、投入物の分別は不要で、様々な廃棄物を混成処理できます。さらに、従来の亜臨界水処理装置にはなかった乾燥機能を備わっているため、乾燥処理の工程が不要です。

Pure Techの処理から再資源化までの流れ

STEP 1

有機物(生活系生ごみ、食品工場残渣、農産物残渣、水産物残渣、木廃材、プラスチック類、家畜排泄物、下水汚泥、医療系廃棄物)
STEP 2

亜臨界水処理装置(※処理物により調整:温度/180~220℃、圧力/1~2MPa、時間/30~80分)
STEP 3

ピュアテックシステム(亜臨界水処理装置)で処理された廃棄物は、約3割に減量され、無害化された処理物(粉炭)となります。
STEP 4

Resource Recovery 再資源化(堆肥・肥料・液肥、家畜飼料、建築資材、バイオ燃料など)
STEP 5

亜臨界水処理物(粉炭)は、処理したものによって再資源化されるものが異なります。
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亜臨界水とは

水の臨界点以下の摂氏374℃、22.1MPa(218気圧)より低く、摂氏100℃、0.1MPa以上の状態を亜臨界水といいます。亜臨界水は、有機物を溶解する作用と、強い加水分解作用という特徴を持っています。この性質を利用することで、環境に優しい廃棄物の再資源化を実現できます。

Pure Tech Systemの特徴

  • 1
    乾燥処理を同一機器で行える

    従来型の亜臨界水処理では、残渣がスラリー(ヘドロ)状で排出された後、液体・粒体の分離工程と乾燥工程(自然乾燥の場合は約7~10日間)が必要でした。しかし、新型の亜臨界水処理装置では乾燥処理まで行えます(特許取得済み)。
  • 2
    高効率な処理が可能

    高温・高圧の条件下で反応が進むため、従来の方法より短時間で処理できます(1回で約30~80分)。また、亜臨界水の特性により、有機物を効率よく分解・処理し、水分80%の汚染汚泥も処理が可能です。
  • 3
    環境への負荷が低い

    水を主原料とする非焼却方式を採用しているため、ダイオキシン類、亜酸化窒素、悪臭を発生させません。また、温暖化の要因であるCO2も焼却方式に比べて大幅に削減され、菌は100万分の1以下まで減菌されます。有機溶剤や酸化剤を使用する方法と比較して、二次汚染物質の生成が少なく、環境への負荷が低いのも特徴です。
  • 4
    さまざまな廃棄物の処理が可能

    有機物や重金属などの汚染物質を含むさまざまな廃棄物の処理を行えます。
  • 5
    リサイクルできる

    反応条件を調整することで、目的に応じた処理が可能です。例えば、同じ有機物から液肥や堆肥などに作り分けることができます。さらに、処理物を再資源化したり、エネルギー回収に応用したりすることで、販売収益も期待できます。
  • 6
    安全性が高い

    高温・高圧の環境下で反応が進むため、化学反応が暴発することながく、安全性が高いのも特徴です。

処理物一覧表と工程

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1.処理可能なもの

処理物 NO. 内容 処理時間 前処理 後処理 処理後の用途 備考
有機物
(炭素を含むもの)
1 生活系生ゴミ・食品残渣の生ゴミ類・野菜類・果物類・肉類(骨含む)・魚類・貝類(骨含む)・植物類 等 約30分〜
80分前後
無し

※但し液肥等製造の場合は、あらかじめ水や海水・溶液等を入れる必要がある
無し
(単品処理の場合)

生ゴミ類は無機物混入があるので、ふるい選別が必要
肥料・堆肥
家畜飼料
建築資材
バイオ燃料等
大きな物や個体物は、破砕処理が必要

(投入⼝に⼊る⼤きさに破砕が必要)
2 材木類
3 汚泥・汚水
4 家畜糞類(鶏・豚・牛等) 単品処理の場合は、圧力窯内の壁等に融着防止のため、おが屑を混ぜ込む必要がある
5 プラスチック類
医療系廃棄物

2.処理できないもの

処理物 No. 内容 種類
無機物 1 金属類 鉄・アルミ・金・銀・ステンレス・真鍮など金属類全般
2 ガラス類 透明・色付き・強化などのガラス類全般
3 陶磁器類 各種陶器・各種磁気など各種陶磁器類全般
4 フェノール樹脂・エポキシガラス樹脂類 ホルムアルデヒド樹脂・ベークライト樹脂・石炭樹脂・ガラス繊維混入樹脂
5 セメント・瓦・タイル類 一般セメント製品タイルなど全般
6 岩石類 砂利・砂などを含む岩類全般

Pure Tech Systemの導入例 生成液肥(例)1㎥タイプ

  • arinkai06_01
    本体設置状況(クリーンアース)
  • arinkai06_02
    灯油ボイラー・煤液循環ポンプ
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    煤液タンク
  • arinkai06_03
    冷却ファン・熱交換器など
  • arinkai06_04
    排出口
  • arinkai06_05
    処理物
  • arinkai06_06
    処理物ストックヤード

Pure Tech Systemの導入例 生成液肥(例)4㎥タイプ

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    本体設置状況(EXプラント)
  • arinkai07_04
    機械制御パネル
  • arinkai07_05
    ボイラー制御パネル
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    液体肥料タンクなど
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    アグリA-1(液肥)

ご利用までの流れ

ヒアリング・書類のご提出

処理対象となる廃棄物のヒアリングを行い、簡易調査票と廃棄物のお写真をご提出ください。

亜臨界水処理試験の実施

サンプルをお預かりし、実機試験を行い、亜臨界水処理が可能か試験を行います。

試験結果のご報告・プラン提示

試験結果に基づき、ピュアテックシステムの設置と運用に関するプランをご提示いたします。

ご契約

ご契約後にメーカーへ発注いたします。製作期間の目安は約6~8ヶ月となります。

設置・運用試験

設置後、試運転と調整のためスタッフを派遣し、操作の手順等をご指導いたします。

運用の開始

運用を開始した後も、機械全体のメンテナンスや運用サポートを月に1回行います。